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the Road of the school OD

学校の組織開発物語
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連載1-1/主体性低下への危機感から誕生した、学生と教職員が協働する組織【常磐大学】
学生の主体性の低下や、帰属意識の薄れは、今や多くの大学が直面している共通の課題です。こうした課題に対し、学生と教職員が手を取り合い、ゼロから新たな組織を立ち上げることで学内の活性化につなげようとしているケースがあります。それが、茨城県にある常磐大学の「TSS(Tokiwa Student Staff/現:コミュニティサービス連合」です。最初にお話を伺ったのは、組織の立ち上げから現在に至るまで学生の活動に伴走している職員、関 敦央さん(心理臨床センター統括)。第1回目は、TSS誕生の背景にある危機感、教職員と学生が目指した「協働」の理想像、そして組織がもたらした職員側の変化について詳しくお話を伺いました。 (全3回の第1回) ――最初に関さんのプロフィールについてお聞かせください。社会人キャリアの出発点が常磐大学ですか? 関さん そうです。最初の配属は当時の名称でいえば入試課です。その後、管理職に昇進した時の理事長が文科省文部事務次官(現文部科学事務次官)経験者の厳しい方で、資料の作成から物事の見方にいたるまで、いろいろなことを学ばせていただきまし
6月25日


連載3-2/トップダウンから持続可能なチームへ。組織の成熟が学生を自走させる【日本工業大学】
日本工業大学のオープンキャンパスを学生主体で運営する「学生広報スタッフ」について紹介してきた本連載。最終回は、前回紹介したKさんとともに、急拡大する組織の土台づくりに奔走した工学研究科電子情報メディア工学専攻(大学院1年)のIさんにお話を伺いました。カリスマ的リーダーであるKさんとは正反対の几帳面で慎重な性格(ご本人談)を活かして補佐役を務め、後輩たちにも目配りを欠かさず組織を下支えした名参謀です。ご自身の大きな成長につながったと語る組織運営の苦労からやりがいまで、余すところなく語っていただきました。 ――まずは、Iさんが日本工業大学に進学された経緯を教えていただけますか。 Iさん 実は他にもう一つ合格していた大学があったのですが、自宅から通えない場所で悩んでいたんです。そんな時、日工大の合格者限定のオープンキャンパスに参加したところ、教職員の方や先輩方の雰囲気や、キャンパスの充実度が非常に良くて、総合的にこちらに進学を決めました。電気系を選んだのは、高校2年の時に別の大学のオープンキャンパスでの体験があったからです。最初は機械系志望だったのです
5月25日


連載3-1/孤軍奮闘の発起人からチームを信じるリーダーへ。学生主体組織の黎明期の軌跡【日本工業大学】
本連載では、日本工業大学の「学生広報スタッフ」の活動についてご紹介しています。2023年に始まった学生組織が主体的にオープンキャンパスを運営する取り組みについて、前回までは組織をサポートする入試部入試課職員のお二人にお話を伺ってきました。ここからは実際に現場で悩みつつ、組織運営に奔走してきた学生たちに焦点を当てていきます。まずは、立ち上げメンバーとしてゼロから組織をつくり上げ、強力なリーダーシップで初期の混乱期を支えた、基幹工学部機械工学科4年生のKさんにご登場いただきます。彼がこの活動に取り組むようになった動機から、組織が急拡大する中で直面した課題にどう向き合ったのか。卒業を控えた彼が語る言葉に、組織づくりの本質と、成長の跡を感じることができました。 ―― まずはKさんが日本工業大学に入学した経緯から教えてください。 Kさん 僕は合格した中から距離が近いという理由で日本工業大学を選びました 。機械工学科を選んだのも、将来就職することを考えた時に、なんとなく「車関係の仕事に就けたらいいかな」というイメージを持っていたからです。 ...
5月11日


連載2/学生組織の「熱量」をどう束ねる?現場担当者が直面する組織のジレンマ【日本工業大学】
近年、「学生を成長させる力で選ばれる大学へ」のキャッチフレーズを掲げて教育の実践に取り組んでおられる日本工業大学。ラーニングバリューでは、これまでに同大学で学生の課外活動や資格取得講座、初年次教育におけるチームビルディングのお手伝いをさせていただいたことがあり、当サイトで「基幹工学部における、チームビルディングを取り入れた教育プログラム開発の取り組み」について取り上げさせていただいたこともあります(連載期間:2020年9月~2021年2月/https://www.l-value.biz/post/nit1-1)。 日本工業大学では「学生広報スタッフ」を組織して、学生主体で「高校生ファースト」のオープンキャンパス運営に取り組んでおられます。前回は、同組織のサポート役を務めておられる入試部入試課の課長補佐 小泉拓也さんの視点から、2023年に始まった取り組みの背景や組織化の全体像と仕組みづくり、そして組織運営の課題について語っていただきました。 今回は、より学生に近い「現場の最前線」に視点を移して、学生の身近なサポート役である入試課の佐藤ほなみさん
4月27日


連載1-2/学生広報スタッフとしての組織活動の経験が理系学生のキャリアを拓く【日本工業大学】
日本工業大学では2023年のオープンキャンパスから、学生主体のオープンキャンパスの実施に向けて「学生広報スタッフ」による組織的な運営をスタートしておられます。1年目はリーダー役の学生に裁量や負担が集中していた体制を、2年目以降はより組織的かつ持続可能な体制へとシフトするためメンバー全員に役割を分担。さらに、学生たちのモチベーションを維持しつつ、活動を通じて確かな成長を実感できる仕組みづくりにも取り組んでおられます。前回に引き続き、この活動のサポート役でもある入試部入試課の課長補佐 小泉拓也さんにインタビュー。企業研修さながらの緻密な人材育成システムや、学生たち自身が定めた理念、そして「オープンキャンパススタッフ」から「学生広報スタッフ」へと名称を変更した意図など、組織をさらに進化させるための取り組みと、その先に見据える展望について、話を伺いました。 ―― 前回のインタビューで 、学生広報スタッフの活動と、それに必要なスキルを習得するための研修を体系化したことや、上級生・下級生では異なる達成目標を設定していることなどお伺いしました。「学生候補スタッ
4月10日


連載1-1/学生広報スタッフの組織化で体現する「学生を成長させる力で選ばれる大学へ」【日本工業大学】
近年、「学生を成長させる力で選ばれる大学へ」のキャッチフレーズを掲げて研究・教育の実践に取り組んでおられる日本工業大学。ラーニングバリューでは、これまでに同大学で学生の課外活動や資格取得講座、初年次教育におけるチームビルディングのお手伝いをさていただいたことがあり、当サイトで「基幹工学部における、チームビルディングを取り入れた教育プログラム開発の取り組み」について取り上げさせていただいたこともあります(連載期間:2020年9月~2021年2月/ https://www.l-value.biz/post/nit1-1 今回ご紹介するのは、「学生を成長させる力で選ばれる大学へ」を体現する象徴的な取り組み、オープンキャンパスにおける「学生広報スタッフ」の活動です。かつては教職員主導で行われていた同大学のオープンキャンパスは、現在は学生組織による主体的な運営へと変化しています。2023年に始まった取り組みの背景から、組織運営の課題まで、学生広報スタッフを支える入試部 今回ご紹介するのは、「学生を成長させる力で選ばれる大学へ」を体現する象徴的な取り組み、オ
3月25日


連載4-3/「チーム」の視点が教育と研究を変える。他者とのつながりが開く教員キャリアの可能性【特別編 大学の学びあい】
神戸常盤大学の初年次教育「まなぶる▶ときわびと」(以下「まなぶる」)を中心に、大学におけるチームビルディングの実践の様子を紹介してきた本連載。最終話では、京極重智先生(教育学部 こども教育学科 講師)ご自身の教育観や研究活動に起きた変化にフォーカスします。「まなぶる」での7年間の経験は、京極先生の中に「チーム」という新たな視点をもたらしました。それは専門科目である「教育の思想と歴史」の授業に導入した「哲学対話」の実践や、学科の枠を超えた教員の関係性の構築が、新たな研究フィールドの開拓にもつながっているそうです。組織開発が個人のキャリアにどう影響するのか。そして、「まなぶる」の今後の展望について話を伺いました。 ――京極先生が7年ほど「まなぶる」を担当されてきて、ご自分にとってプラスになっていることがあるとしたら、どんなことでしょうか。 京極先生 多すぎて回答に悩みますが、やっぱり「チーム」という観点を持てたことは、自分の中では大きな学びの一つです。 ――普通に講義をしているだけでは、あまり出てこない概念ですもんね。 京極先生 ...
3月10日


連載4-2/「徹底的な学生主体」への挑戦。教員採用試験対策×チームビルディング【特別編 大学の学びあい】
初年次教育「まなぶる▶ときわびと」(以下「まなぶる」)で培ったチームビルディングのノウハウは、学生のキャリア支援にも応用が試みられています。2024年度からスタートした「STEP Project」は、教員採用試験対策にチームビルディングを取り入れ、「徹底的な学生主体」で行われる授業です。なぜ、試験対策にチームビルディングなのか。そこには、「役割分担」だけでは育たない「本当のチームづくり」への思いが伺えます。そして、松山東雲女子大学からの視察で浮き彫りになった「学科横断」の意義とは。効率性や専門特化とは一線を画す意欲的な試みに取り組む、京極重智先生(教育学部 こども教育学科 講師)の教育哲学に迫ります。 ――前回のお話の続きですが、京極先生のコンテンツチームができるまでのプロセスの話をもう少し話題にしたいと思います。私たちは何かのプロジェクトを始めようとすると、まず役割を決めて始めようとしがちですが、それがチームビルディングの妨げになることがある。なぜそんなことが起こるのか、すごく興味があります。 京極先生 ちょっと話がずれるかもしれませんが、私
2月25日


連載4-1/「まなぶる」進化の裏側。教員の協働が生んだ授業設計のブレイクスルー【特別編 大学の学びあい】
【特別編 大学の学びあい】と称して、神戸常盤大学の初年次教育「まなぶる▶ときわびと」(以下「まなぶる」)にスポットを当て、開かれた学びの場と大学間交流の様子をご紹介してきた本連載。最後にお話を伺ったのは神戸常盤大学の京極重智先生(教育学部 こども教育学科 講師)。 第1回にご登場いただいた大城亜水先生 とともに、「まなぶる」の授業設計を担っておられます。全学科の学生が混ざり合い、教員も学科を超えてペアを組む「まなぶる」は、開始から8年を経て、大学の文化として定着しつつあります。しかし、その裏側には、コンテンツ設計の苦悩と試行錯誤がありました。専門分野もキャリアも異なる教員たちが、いかにして「チーム」となり、授業を進化させていったのか。その過程に迫ります。 ――まずは、京極先生のご専門についてお聞かせください。 京極先生 専門は「人間にとって教育とは何か」を問う、教育人間学や教育哲学です。学校教育だけでなく、さまざまなライフステージにおける広い意味での教育、つまり人間形成や人間変容について関心をもっています。 大学院の修士・博士課程では、「高齢者
2月10日